15~30%下落を想定した銘柄入れ替えの具体策について
ナスダックとS&P500が、最高値を更新中、またNYダウも2月の最高値に近づきつつあるようだ。
ナスダックは2000年初頭のITバブルを超える割高感がある。2-3月と同様、なんらかの外部圧力によって(前回がコロナウィルス)再度、調整(=株価下落)する動きが出るのは、当然の成り行きと見た方がよい。
今回、予測するストーリーとしては、11~3月の間に第2波によって15~30%の調整が起こる確率が高いのではないだろうか?
そもそも「資産運用」とは、自己の資産を優良な資産に替え続けていく作業を指す。
私の場合、今後はペーパーアセット中心で運用していくと決めているので、株式・債券のバランスをとりながら運用していくということ。
そして株式投資の本質とは、「良い企業の株を(より安く仕入れ)それを長く持ち続ける」(=企業の成長の恩恵を受ける)ということ。
SCP理論(構造から考える)で考えると、業種毎に収益構造の明らかな違いがあり、それを加味して選択する必要がある。
では、良い企業の条件とは何だろうか?
*FCFM(フリーキャッシュフローマージン);FCF/売上=効率よくフリーCFを生み出せているか? FCFM=20%以上と定義すると・・・
・COG(ガス)
・JNJ、MDT、ZTS、ISRG(ヘルスケアセクター)
・PM、MO、BTI(たばこ)
・KO、PG(生活必需品)
・RIO、BHP(資源)
・CME、MA、V、AXP、WPM(金融;銀行以外の)
・INTU(ソフトウェア)
・SPGI、MCO、FICO、INFO、ASML、CSCO(テック)
・MCD(一般消費財)
以上25社・・・
各セクターの分母の違いはあるが、ヘルスケア、たばこ、銀行以外の金融、情報技術が圧倒的に効率よく稼いでいることが分かる。
*CROA(FCF/総資産)=預金の利回りと同じく、資産に対してのフリーCF利回り
CROA=20%以上を優良と定義すると・・・
・PM、MA、INTU、SPGI、ACN のわずか5社しかない。
CROA=10%以上と拡げてみると・・・
・COG、JNJ、ZTS、ISRG、MO、GIS、PG、RIO、UFPI、V、MCO、FICO、ASML、CSCO、MCD(+15社=20社)
重複を含めて、2項目に該当する企業は合計26社ということになる。
そして、次の調整によって15~30%の下落があると考えると、逆に買値からの上昇率が30%を超えていなくて、上記2項目に該当する企業は積極的に買い増しとなり・・・
COG、JNJ、MDT、PM、GIS、KO、RIO、BHP、UFPI、CME、MA、V、AXP、INFO、CSCO、MCD
以上が該当するが、ETFの SPYD、VGTの構成銘柄で重複している企業、
MA、V、INTU は資産内比率2%を目途にReaping、FISは全て売却、NGG、PPLは全て売却
2項目に該当しない CVSは全て、SJM、BUD、DEO はポジションを下げる。