F.I.R.E 投資家の投資日記

48歳で企業経営を引退、投資歴20年以上、専業投資家として歩み始めた投資日記

2023年までの投資戦略(重要)

「アフターコロナ・・・、ポストコロナ・・・、コロナ後の世界・・・」

最近、そんなタイトルの書籍が一気に増えた。コロナウィルスで多くの人が、「社会の変容」を感じており、その先が見えないという証左であろう。

こういった本の場合、まずはどんな人(どういった立場の人)が書いているか?という事の方が重要でなる。

 

先般、「アフターコロナ 次世代の投資戦略」吉田繁治著を読んで、色々と考える所があったので、ここに記しておきたい。

 

【Briefing】

まず、集団免疫(総人口の70%)獲得までの必要期間の計算式

・集団免疫必要人数÷1年で社会が対応できる感染者数

→(1.26億人×70%)÷<病床3万床×(52週÷2週)÷2%(重症率)>

=8000万人÷(78万人÷0.02)=2.3年

つまり、起点を2020年2月とすると、2022年6月

    仮に重症率を3%とすると、2023年8月 となる。

 

私たちは投資家、企業経営者として、いつも「最悪」だけは想定して、打ち手を考えておく必要がある。

特に飲食業の場合は、出店(新規の設備投資)のタイミングの難しさがある。仮にそうならず、それよりも早く社会が回復すれば、「あぁ、良かったね」で良い。

つまり、数年後の出口戦略として、M&Aで株式の売却を予定していて、その株を紙切れにしない為にも、打ち手と準備が必要ということである。

また、今年は持ち株会社からの配当金を受け取るが、来年2021年は取れないと想定して計画を立てる必要もある。

 もう1つ重要なのは、投資家としてのストーリーの立て方である。

 

【Briefing】

・2022年前半まではデフレ、2022年後半~インフレ→金利上昇=米国債下落→米国デフォルト懸念→金融危機発生→株価暴落

 

今後のストーリーと対応方法

⇒2020年9月 米大統領選と第2波に備えて、キャッシュポジション15%以上に

→2020年11月、米国大統領選でバイデン勝利(法人税増税確定)→株価下落

→2020年11月~2021年3月 第2波による下落 15~30%程度→株式購入

→2021年春~2022年前半 未曾有の金融緩和により株価上昇

 2022年6月~2023年初頭 世界的に集団免疫の獲得

→2022年前半までは、ハイテクバブルを含めた資産バブル(金=ゴールドも同じ)

2022年5月、株式の50%を売却

→2022年中盤 ゼロ金利からの金利上昇⇒ドルを円転→ビットコインスイスフラン

2022年後半~2023年、米国債デフォルト 第2のプラザ合意 1ドル50円に

ドル転→米国株を再購入(外国証券口座で)

日本政府、財政破綻の可能性大

 

ここからの投資戦略は、かなりドラスティックに手を打っていく必要がありそうだ。危機を過小評価する「正常性バイアス」の罠にはまることなく、危機を察知して早め早めに手を打っていく、これからの3年間のありようで残りの30年間が決まると覚悟した方がよい。